〜 出発までのあれこれ 〜

  
森山勤(56歳)がなぜ南米チリへ野球を教えに行くことになったのか、出発までの経緯をここでご紹介させていただきます。

 
 
7ヶ月前  海外での老後生活についてインターネットで調べていたところ、偶然にもJICA(国際協力機構のシニア海外ボランティアのサイトにたどり着いた。高度な専門技術を要求される案件がほとんどなのだが、その中で一件、チリでの野球指導の募集を発見。「これは是非ともやってみたい!これこそ天職」と早速JICAから資料を取り寄せる。家族にはもう「チリへ行くぞ!」と決まったかのように報告。「応募するだけは誰でも出来る」と家族は至極冷静。
 
6ヶ月前  近くの総合病院で健康診断を受ける。届いた応募要項に従って、応募用紙・履歴書・健康診断書を送付。書類の作成は全く苦にならず。
 
5ヶ月前  張り切って作った書類の成果が実ってか、”一次審査合格 ”。家族は「それはよかったけど、二次が受かってから考えよう。」とあまり真面目には受け止めなかった。二次審査用にまたもや健康診断。今度は本格的な検査で、嫌いな胃カメラもチリ行き目指してガマン!そして勤め先にもチリ行きのため退職を申し入れ(ちょっと気が早すぎ)。本人はこの時点で自信あり!
 
4ヶ月前  JICAでの面接・語学試験のために上京。話は得意なのでこれも苦にならず。笑いありの和やかな面接となった一方、スペイン語の試験(筆記と会話)は手応え悪し。予定されていた時間より早めにJICAをあとにする。
 半月後、二次審査の合格通知が届く。ナント派遣予定者に。本人も自信があったとは言え、家族もさずがに驚いた!
 
3ヶ月前  心配なのはやはりスペイン語。ここは実費で語学スクール通い。日本語禁止、講師とマンツーマンで1ヶ月スペイン語漬けになるも、挨拶や自己紹介程度のレベルで予算切れ!
 語学の勉強と平行して、何十年ぶりかに歯の治療に通う。外国の多くは歯の治療には保険が効かないため、出発までにしっかり直すことになった。週に3日通い、一回に1時間の治療、その度に麻酔のお世話に。胃カメラがガマンできたのがウソのように、歯医者通いが辛い。
 
2ヶ月前  いよいよJICAでの事前研修が始まる。1ヶ月間の研修期間中は東京暮らし。日本全国から103人のシニアボランティアが一斉に集まり、研修後各国へ散らばっていく。チリへの赴任者は他5名。みんなのボランティア意識の高い意欲に圧倒される。高度な技術を持った人材ばかりで、こんな世界に自分が居ていいのだろうかと急激に不安を襲う。
 
1ヶ月前  JICAでの事前研修の中盤より、スペイン語研修が始まる。場所は女子大の文京学院大学。スペイン語圏へ行く60名ほどが10クラスに分かれて、通常は大学で一年間かけて行われる延べ84時間のスペイン語授業を14日間で消化した(写真あり)。毎日宿題と予習に追われ、休日も日比谷図書館で勉強。
 担任はいろんな大学でスペイン語講師として活躍されるアントニオ先生。研修の最後に言われた言葉、「 チリの青少年に野球を日本語で教えるのも面白いヨ。子供たちは覚えるのは早いヨ 」。確かにこちらがスペイン語を覚えるより早いだろう。
 
2週間前  現地で使用するためのノートパソコンを梅田のヨドバシカメラで購入。貯まったポイントでデジカメも購入。さらに大型スーツケース2個購入。
 大阪医師会予防センターで予防接種。A型、B型肝炎、狂犬病、破傷風の4本を一挙に接種。
 堺市へ表敬訪問。助役から激励を受ける。堺市広報に掲載するためインタビュー、そして写真撮影も。地域コミュニティ誌「泉北コミュニティ」の取材も受ける。 大阪府と外務省大阪分室へも訪問、国際課長と面談。 これでいよいよ逃げられなくなった。もう行くしかない!
 旧勤務先や少年野球指導者の方などから計4〜5回の送別会を開いていただきました。ありがとうございました。
 
1週間前  JICAから正式な「派遣証明書」が届き、それを基に役所へ「転出届け」などの各種届出を済ませる。 最後にすることは、現地での当面の生活費をドルに交換すること、 それからトラベラーズチェックを購入すること。 スーツケースも出発前に成田へ移送手続きをとる。これらが済めば準備万端。出発前は不安は募りがちだが、良いも悪いも予想と異なるだろうから、あれこれ考えないのがいいだろう。あとは落ち着いた気分で出発を迎えるだけ。
   

出発前のご挨拶
 私は20年間、地域の少年野球指導に携わってまいりましたが、この経験を国際貢献という形に繋げられることは大変喜ばしい限りです。チリ国の要請は「野球の普及・技術向上・指導者養成」ですが、この期待に沿うべく全力で取組もうと決意しております。
慣れない生活習慣や異なる言語(スペイン語)は、大きなストレス要因になることと思いますが、日本国のODA(政府開発援助)事業の一員として高い意識を持ち続け、活動に邁進したいと考えております。

   
 
       
       
       

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